上司に恋しちゃいました
最後の仕事を終え、会社を出ると、鬼の王子が壁にもたれ掛っていた。


あたしの姿を見つけると、ニコっと笑って近づいてきた。


「課長…っ! 今日は直帰じゃなかったんですか?」


「うん? そうなんだけど、会社に戻ってきたよ」


「どうして?」


「どうしてって、美月の最後の日だろ? お疲れさん」


鬼の王子の極上の笑顔に胸がキュンと高鳴る。


わざわざ戻ってきてくれたなんて……


優しすぎるよ。


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