上司に恋しちゃいました
ああ……これだ、この感触だ……と思った。



あたしはこれに飢えていた。



あの日、情熱的にキスをしたあの時から。



あたしはこれに飢えていたんだ。



この味、この感触、この匂い、この気持ち。



そして……この人に。



貪るようにキスをして、身体が火照って何も考えられなくなった時、鬼の王子はゆっくりと唇を離した。



どうして?



潤んだ瞳で鬼の王子に訴えかける。



「俺……シャワー浴びてくるから。帰るなら、今のうちだぞ」

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