上司に恋しちゃいました
その表情を見た島田君が不安そうに「深川さんも鬼の王子ファンですか?」と言った。
あたしはまさか!と言って、手と頭を横に勢い良く振って否定した。
「そうですよね、課長は既婚者ですもんね」
と安堵の表情を浮かべて頬笑む島田君。
胸がズキンと傷んだ。
既婚者が相手でも恋はするんだよ……。
「そうそう課長直帰しないで会社に戻ってくるらしいですよ」
「え? そうなんだ、もう遅いのに」
「発注書の確認に来るんじゃないですか? 俺信用されてね~」
当然か、とケラケラ笑う島田君。一時は目に涙を浮かべる程落ち込んでいたのにもう立ち直っている。
いいなぁ、こういう性格。
あたしはまさか!と言って、手と頭を横に勢い良く振って否定した。
「そうですよね、課長は既婚者ですもんね」
と安堵の表情を浮かべて頬笑む島田君。
胸がズキンと傷んだ。
既婚者が相手でも恋はするんだよ……。
「そうそう課長直帰しないで会社に戻ってくるらしいですよ」
「え? そうなんだ、もう遅いのに」
「発注書の確認に来るんじゃないですか? 俺信用されてね~」
当然か、とケラケラ笑う島田君。一時は目に涙を浮かべる程落ち込んでいたのにもう立ち直っている。
いいなぁ、こういう性格。