上司に恋しちゃいました


「え、えぇ?」


過度の動揺と恥ずかしさで変な声になってしまった。


立候補? これって……告白?



「俺真剣です。今はまだ、頼りないかもしれないけど仕事もすげ~頑張るんで。

深川さんを守れるくらい強くなるんで……」



「いや……あの……」


島田君の顔が見れなかった。



余りにも真剣で熱い気持ちが伝わってきて……。



このまま不倫を続けていくより、健全な恋愛で幸せになった方がいいに決まっている。



きっと島田君はあたしを大切にしてくれる。



今の辛い恋よりも、安定した恋を選んだ方がいいに決まっている。



でも……

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