王子様orお姫様 ~お姫様の正体は王子様!?~
《光サイド》
 姫野は涙目になりながら俺に「抱きしめ
たくなった」って言った。

 その顔が可愛くてたまらなかった。

 だからつい俺は言葉に出してしまった。

「可愛すぎんだよ」

「?」

 どうやら姫野は聞きとれなかったみたい
で安心した。

 良かった。

 でもその代わり姫野は俺を抱きしめたま
ま眠ってしまった。

「なんでお前はいつも俺を抱きしめながら
寝るんだよ」

 まいいか。

 でもこの体勢は疲れるな。

 姫野は熱あるし。

 そういえば筋肉痛大丈夫なのか?

 それはまーいい、それよりこの状況をど
うにか・・・。

 そうだ俺も一緒に寝ればちょうどいい
な。

 そう考え俺は姫野のベットに入り横にな
った。

 そうなると姫野の顔がすぐ近くに。

「顔近いだろ・・・」

 まずいな。

 このままだと多分俺姫野に・・・。

 そう思ってると姫野の目から涙が流れて
きた。

 俺はその涙を指で拭った。

 そして俺は姫野の目に優しくキスをし
た。

 
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