流れ星のカケラ【完】
「優貴、早く行くぞ?」
「えっ!?ちょっ待ってよ聖!」
聖は、私の筆箱と自分の音楽の荷物を持つと教室のドアの方に動き出す。
私は置いていかれない様に急いで教科書とか出して
走っていった。
ドンッ
急に変な音がするとともに頭に硬い感触がする。
「いったぁ…」
「ちゃんと前見て走れよ。」
「そこに立ってる聖がいけないんでしょー!」
「優貴が待ってとか言ったからだろ?」
聖、ちゃんと私の言葉聞いててくれてたの?
それで待ってくれたの?
そんなことだけでも最高に嬉しいよ。
「ほら、悟たちがもうあんなとこにいる。」
聖が指指した方には結構遠くだけど、
仲よさそうにあるいている神田くんと美奈の姿があった。
「なんで美奈置いてくのー。」
「優貴が遅いから。」
「なっ!私そこまで準備遅くないもん!」
「ほら、さっさと行くぞ。」
そう言って聖は歩き出す。
「ちょっと待ってよー!!」
私は、置いていかれるまいと思い早歩きで歩く。