流れ星のカケラ【完】
「優貴、じゃあ明日ねっ!」
「うん♪バイバイ!」
今は放課後。
これから聖にプレゼントを買いに有名なアクセサリー屋さんに行く。
聖、どんなのが似合うかな。
聖なら何でも似合いそうだけどね。
でも、初めて男子にあげるし、
どんなのが好きかもあんましわかんない…。
昨日、メールで聞いとけばよかった。
どうしようか考えながら階段を下りると、
聖が私の隣に突然来た。
「うわぁっ!」
思わずビックリして大声を出す私。
「俺を怪物扱いしてんなよ。」
「だって聖が急に来たんだもん!」
「俺、何度か優貴の名前呼んでたのに無視されたんですけど。」
「えっ…いやっ、その…」
聖に名前呼ばれてたのに無視してたとか私マジで最悪じゃん!
「考え事してて聞えなかったのかも…。ごめん。」
「もういいよ。」
聖、怒ってるかな?
私が無視するし、大声出すし…。
「聖、ごめん。」
「だからもういいって。それより、明日楽しもうな?」
怒ってないの?
「うん!たくさん乗る!」
だって遊園地とかって小学生以来だよ?
聖に会わなかったら、一生このまま遊園地なんて行かなかったと思う。