流れ星のカケラ【完】
「ホタテ以外の貝ってさ、サザエとか鮑もダメなわけ?」
「そうだよ?」
「ホタテ以外の貝だってうまいっつうの。」
「私は嫌だもん!あの貝の中に海の砂が入ってると思うと…。」
「俺だって、絶対に虫に触れられているような変な形の椎茸なんて食えるかよっ!」
「椎茸は洗えば土落ちるもん!」
「鮑とかだって、しっかり洗えば大丈夫だし!それに、なんで同じ貝のホタテは大丈夫なんだよ?」
「だって…ホタテはおいしいもん!!」
うわぁ…。
今の絶対に納得いかない返答だよね。
でも、ホタテだけは私が唯一おいしいと感じられる貝だもん。
「もういいや。とにかく俺は椎茸とトマトが嫌い。で、優貴はトマトとホタテ以外の貝類が嫌い。それでいいだろ?」
「うん。」
嫌いな食べ物について言い合った時間、10分。
あと1時間50分もこういう感じで話すの!?
嫌だよ…。(自分が剥きにならなければいいだけだけど。)
「で、他に質問は?」
「ほぇ?」
「時間つぶしに聞いてるんだろ?」
「なんで分かるの!?」
「顔に書いてある。」
顔って…。
私は聖から手を離して、急いで手鏡を出して顔を確認する。
「書いてないじゃんっ!」
そう鏡から目を逸らして聖の方を見ると笑ってた。
「な、何笑ってるの?」
「優貴、馬鹿。」
なっ!馬鹿ってなんですか?
「これでも聖よりは上ですぅ!」
「そういう馬鹿じゃねぇって。」
「じゃあどういう馬鹿なのよ!?」