流れ星のカケラ【完】

「真帆、早く打ち合わせするぞ。」

「はいはい。じゃっ、みんなソファに座って?」

こ、こんなお高そうなソファに座っていいの!?

「優貴、早く座らないの?」

「う、うん…。」

みなの隣に私は座った。

目の前に座ってるのは、聖でも悟じゃなくて、

真帆先輩に早く打ち合わせするように言った3年の先輩だった。

「マジで可愛い!なぁなぁ、俺と一緒に踊らない?」

なんなのこの人…。

軽すぎるでしょ?さすが、SPの人なだけあってカッコいいけど…。

「俺、将紀(ショウキ)って言うんだ。優貴ちゃんだろ?」

「そ、そうですけど(汗)」

「もしかして、誰か他に踊る相手決めてる?」

決めてないですよ?でも、踊りたい人はいるんです!

そう言いたいけど、言ったら絶対に、

『じゃあ誰?こんなかにいるはずだし…』とか言われるに決まってる!

将紀先輩との沈黙を破ってくれたのは、真帆先輩だった。

「将紀、いい加減にしなよ。優貴ちゃんにはもういるんだから。」

そう言って真帆先輩が見たのは、聖。

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