流れ星のカケラ【完】
入学式も終わって教室に戻る私と美奈。
教室に行く途中、何度も美奈は声をかけられてた。
やっぱり、美奈はすごいなぁ。
美奈が何度も声をかけられていたので、5組についたのは私達が最後だった。
「遅れてすみません…」
美奈は謝りながら席につく。
私も自分の席につく。
私と美奈の隣には代表挨拶をした2人が座ってた。
私が座ると高瀬くんが私をジッと見てきた。
…。
なんか私についてるかな?
なんか怖くてあんまし横向けない。
そんなこと思ってたら
『学年トップなのに何で代表挨拶しなかったの?』って言われた。
それはね、
声が出ないからだよ。
『それにさ、そんな悲しそうな顔してなんかあんの?』とかまで聞いてくる。
なんなのコイツ?
いきなり失礼でしょ?
そりゃあさ、代表挨拶しないし、悲しい顔してますよ。
でも、あんたに理由を教える筋合いはない!!
もう、紙とかに書くのもメンドイから無視した。
『えっと、じゃあ初めてっていうことで自己紹介しましょ。』
先生の提案にみんな微妙な顔をする。
『そんな顔しないで窓側から自己紹介してね。』
先生はお構い無しに自己紹介大会をスタートした。