流れ星のカケラ【完】
ちょっと…痛いんですけど。
そんなこともお構い無しに私の腕を掴んで
「釘宮さん、ちょっといいかな?」とか超愛想いい話し方。
コイツ…
猫被ってるし。
まぁ、今反対なんかしたらコイツの周りにいる女子を敵に回すかもしれないし、
取り合えず頷いて高瀬の後をついていった。
女子は女子でそれでも怒ると思ってたけど、
何にも言ってこなかった。
「どこまで歩くつもり!?」
そう声が出てたら聞いてたのかな。
ううん。思いっきり腕を振り払って逃げる。
高瀬が私を連れてきたのは誰もいない屋上。
今は2・3年はまだ授業受けてるしね。
さすがに進学校なだけあってサボる人はいないと思うけど…。
「ここに座れ。」
そう指差されたのは地面。
命令口調で私を地べたに座らせるんですか?
ふざけんなよ。
座らないまま高瀬を睨みつけたら「いいから座れって。」そう言いながら睨み返された。
別に怖くなかったけどさ、メンドイから座った。
そしたら私の隣に座る高瀬。
「なぁ、流れ星の秘密知ってるか?」
ハイ?
何それ。
いきなり意味不明なんだけど…。
「だから知ってるか?」
もう、なんなの?
取り合えず首を横に振る。