流れ星のカケラ【完】
ねぇ、神様はもうすでにもう1つのプレゼントをくれたんだよね。
でも、そのプレゼントは私の前から消してしまったの。
箱を開けた1週間後に…。
どうして?
なんで私ばかりこんな思いしなきゃいけないの?
ねぇなんでですか?教えてください。
なんで私が愛している人を…
聖を目の前で奪ってしまうの?
聖は何もしてないじゃない。星になるなら私にしてよ。
神様は不公平だよ。
何で?なんで平等にしてくれないの?
なんでこの世の中の非常識な大人たち、子どもを不幸にしないの?
なんで何もしてない人たちから幸せを奪ってしまうの?
美奈のことだって、聖に出会えたのには感謝してる。
感謝してるけど私は神様…あなたが大嫌いです。
屋上で聖に切れたときよりもこの気持ちは大きい。
「…ねぇ優貴、高瀬くんと何かあって今この状態なんだよね。」
「うん…。」
私は自転車を押しながら美奈に屋上でのことを全て話した。
美奈だから話せるの。
美奈だから笑えて心から大切に思える。
美奈だから信じられるんだよ。
「優貴…」
美奈がその後に言った言葉は衝撃的だった。
「高瀬くんは優貴が好きなんだよ。屋上で''付き合ってみない?''そう言われたんでしょ?きっと高瀬くんは本気だよ。じゃなきゃさ、私の前でしか笑えない優貴を屋上に連れて行かないでしょ?」