流れ星のカケラ【完】
恋って色んな感情が出て来るんだもん。
嬉しさ、楽しさ、悲しさとか…。
その人を見るだけで自然と嬉しくなって胸がドキドキする。
その人を見るだけで自然と笑顔になる。
もし、その人に何かあったら自分も悲しくなる。
想いがその人と通じた時、私以外の女子に話す姿を見るのが嫌になってしまう。
恋って喜怒哀楽の4つの感情をフルで表せる魔法だよね。
私は、聖に出会うまで恋なんて知らなかった。
愛なんて知らなかったの。
だから、聖の「愛が届いてない」この言葉の意味が本当にわからなかった。
でもね、今なら堂々と言えるよ。
恋は一人でできても
愛は一人じゃできない
恋は求め合うことで
愛は与え合うものなんだって。
聖は、恋をしてたんでしょ?
でも、愛はしてなかった。
1人じゃできないから。
私も、聖が最初は大ッ嫌いだったけど恋をした。
でも、私も愛はしなかったの。
だって、1人じゃできないんだもの。
聖と結ばれた時、
初めて愛がわかったの。
初めて愛をしたの。
聖もそうでしょ?
私、今でも聖を愛してる。
愛を空に与えてるよ。
聖は私に愛を今でも与えてくれていますか?
聖に恋をしたのを実感した時、
ただ愛を求めていたから駄目だったの。
愛はお互いの気持ちが通じてから出てくるものなのだから。
だからこんなにも気持ちが通じるのが遅かったんだよね。
もし、もし私がちゃんと愛を探していたら、
聖はいなくならなかった?
聖と今でも幸せに過ごしてたのかな。