流れ星のカケラ【完】

恋って色んな感情が出て来るんだもん。

嬉しさ、楽しさ、悲しさとか…。

その人を見るだけで自然と嬉しくなって胸がドキドキする。

その人を見るだけで自然と笑顔になる。

もし、その人に何かあったら自分も悲しくなる。

想いがその人と通じた時、私以外の女子に話す姿を見るのが嫌になってしまう。

恋って喜怒哀楽の4つの感情をフルで表せる魔法だよね。

私は、聖に出会うまで恋なんて知らなかった。

愛なんて知らなかったの。

だから、聖の「愛が届いてない」この言葉の意味が本当にわからなかった。

でもね、今なら堂々と言えるよ。

恋は一人でできても

愛は一人じゃできない

恋は求め合うことで

愛は与え合うものなんだって。

聖は、恋をしてたんでしょ?

でも、愛はしてなかった。

1人じゃできないから。

私も、聖が最初は大ッ嫌いだったけど恋をした。

でも、私も愛はしなかったの。

だって、1人じゃできないんだもの。

聖と結ばれた時、

初めて愛がわかったの。

初めて愛をしたの。

聖もそうでしょ?

私、今でも聖を愛してる。

愛を空に与えてるよ。

聖は私に愛を今でも与えてくれていますか?

聖に恋をしたのを実感した時、

ただ愛を求めていたから駄目だったの。

愛はお互いの気持ちが通じてから出てくるものなのだから。

だからこんなにも気持ちが通じるのが遅かったんだよね。

もし、もし私がちゃんと愛を探していたら、

聖はいなくならなかった?

聖と今でも幸せに過ごしてたのかな。



< 53 / 319 >

この作品をシェア

pagetop