流れ星のカケラ【完】
「ただいまー。」
「おかえりなさい!」
「あれ、お客さんいんの?」
咲さんと坂木さんはいつもと変わらない感じで話している。
「優貴ちゃんが来てるんだよ。」
「マジ?」
坂木さんは咲さんの言葉でリビングに小走りで来た。
「優貴ちゃん!久しぶり!って言っても昨日会ったね(笑)」
私は、コクンと頷く。
「ねぇ、もうご飯できてるから早く食べよ?」
「腹減ったぁ。てか、今日はいつもよりもっといい匂いが玄関まで来てたんだけど…」
「なんかすごいご馳走作りたくなって作ったの。」
「てっことはなんかいいことあったんだな。」
「うん!」
「なにがあったんだよー。」
「それはまだ秘密で。」
「秘密ってなんだよ。」
「秘密は秘密。」
イチャイチャ私の前でしないでよー。
と言いたいけど、坂木さんドッキリ作戦の為言えない。
「優貴ちゃん、盛り付け手伝ってくれる?」
一瞬、「ハイ。」そう言いそうになったけど頷いてキッチンへと向かった。
「作戦は食べ終わった後だからね?」
「ハイ♪」
小声でミニ作戦会議。
なんか美奈以外でこんなに楽しい思いをしたのは何年ぶりなのかな。
咲さんと私で盛り付けをして坂木さんが座るテーブルへと運ぶ。
「うわっ!マジで美味そう!」
「ありがと。早速食べよ?」
『いただきます。』
私以外の2人が声を揃えて言う。