流れ星のカケラ【完】
満点の星空に1つの流れ星が流れたんだもん。
もし、これがアイツが言ってた通りのか''カケラ''だったら、
2つ目のカケラってことだよね。
''2つ目は楽しさ''
笑うのってこんなにも楽しいんだなんて思い出せた。
今まで神様が私の笑顔を封印してたのを解いてくれたのかな。
笑うって本当に楽しいね。
私、この約4年間ずっと美奈の前以外は悲しみで溢れてる顔だったのかと思うと心が痛む。
笑うって人間には大切なんだよね。
声が出たのも、笑うことができるようになったのも、
高瀬…
ううん。
聖のおかげだったんだよ。
なんたって聖は私の希望の道だから。
「優貴ちゃーん、エレベーター来たよ!」
「はーい。」
私は走ってエレベーターに入る。
「今日も星がキレイだね。」
「そうですね。」
「咲の方がキレイだよ。」
「////」
「坂木さん、私がいる前でイチャつこうとしないでください!!」
「でも、本当だしな?」
「本当っていうのはわかってますけど、咲さんだってすごい顔真っ赤じゃないですか。」
「いいじゃん。そういう照れてる咲が俺は好きなんだから。」
「坂木さんは本当に咲さんが好きなんですね。」
「だって俺の希望の道だからな?」
「徹、私も好きだよ///」
咲さんが顔真っ赤にしたまま坂木さんに言った。
「咲…」
なんか危ない雰囲気になったところで運良く1階についてエレベーターのドアが開いた。