流れ星のカケラ【完】
◆◇
次の日、私はいつもよりスッキリ起きれた。
なんでかは心が知っている。
あれからレメでケーキを食べ終わったと、私は自分の家と帰っていった。
階段を降りて1階の洗面台に向かう。
顔を洗い、シャコシャコと歯磨きする。
鏡を見て思ったこと…
それは今までとは違う朝がおくれている自分の顔の表情。
本当にこれが私なのかな。
そう思ってしまうほど鏡に写ってる自分は
幸せそうな顔をしている。
歯磨きを終えた私はリビングに言ってテレビをつける。
『今日の1位はかに座のあなた!!』
「私だ…。」
『幸運が舞い込む1日となります。しかし、恋愛運はあまりよくありません。ちょっとした言い争いやケンカをしてしまってはいませんか?運気をあげる秘訣は正直でいること。素直な気持ちで行動すればその関係ももとに戻ります。』
「正直で素直…。」
これはアイツに謝るんだよね。
でも…
「ううん!でもじゃなくて謝らなきゃ。それに…」
昨日の坂木さんの顔がまだ鮮明に覚えてる。
高瀬の名前を言った後の顔。
高瀬にも悲しみがあるんだよね。
きっと深い悲しみが…。
「とにかく、正直に素直に謝らなきゃね。」
そう決心した後、キッチンに行って朝ごはんの準備をする。
「今日はメンドイから食パンでいいや♪」
トースターに食パンを入れる。
焼きあがったパンにバターを塗ってその場で食べる私。
「やっぱバターはいいなぁ♪」
パンを食べ終えた私は冷蔵庫にあったヨーグルトを出して食べる。
林檎味のヨーグルト。
あの林檎の食感がいいよね。