流れ星のカケラ【完】

◆◇

次の日、私はいつもよりスッキリ起きれた。

なんでかは心が知っている。

あれからレメでケーキを食べ終わったと、私は自分の家と帰っていった。

階段を降りて1階の洗面台に向かう。

顔を洗い、シャコシャコと歯磨きする。

鏡を見て思ったこと…

それは今までとは違う朝がおくれている自分の顔の表情。

本当にこれが私なのかな。

そう思ってしまうほど鏡に写ってる自分は

幸せそうな顔をしている。

歯磨きを終えた私はリビングに言ってテレビをつける。

『今日の1位はかに座のあなた!!』

「私だ…。」

『幸運が舞い込む1日となります。しかし、恋愛運はあまりよくありません。ちょっとした言い争いやケンカをしてしまってはいませんか?運気をあげる秘訣は正直でいること。素直な気持ちで行動すればその関係ももとに戻ります。』

「正直で素直…。」

これはアイツに謝るんだよね。

でも…

「ううん!でもじゃなくて謝らなきゃ。それに…」

昨日の坂木さんの顔がまだ鮮明に覚えてる。

高瀬の名前を言った後の顔。

高瀬にも悲しみがあるんだよね。

きっと深い悲しみが…。

「とにかく、正直に素直に謝らなきゃね。」

そう決心した後、キッチンに行って朝ごはんの準備をする。

「今日はメンドイから食パンでいいや♪」

トースターに食パンを入れる。

焼きあがったパンにバターを塗ってその場で食べる私。

「やっぱバターはいいなぁ♪」

パンを食べ終えた私は冷蔵庫にあったヨーグルトを出して食べる。

林檎味のヨーグルト。

あの林檎の食感がいいよね。



< 62 / 319 >

この作品をシェア

pagetop