流れ星のカケラ【完】
せっかくプレゼントとかの話題があるし、
今聞かないと7日までに買えないと思うし…。
もし、これでアクセサリーダメだって言われたら何買おうかな。
~♪♪♪
聖からのメールには、
''好きだよ''
そう書かれていた。
アクセサリー、好きなんだっ!って思わないで、
勝手に告白されたみたいにこの言葉が頭に入って、
勝手に体中が熱くなる。
なんで?
ただ、聖はアクセサリーが好きなだけなんだから!
私ってばそんな言葉にも意識しちゃって馬鹿だよね。
「あーもうっ!何考えてんのっ!言葉の意味を考えろ私っ!!」
熱くなった体を覚まそうと窓を開ける。
窓を開けると涼しく、優しい風が吹いてくる。
空は晴れているのに星がない夜空。
ただ、満月がポツンと浮かんでるだけ。
「なんで晴れてるのに星がないのかなぁ。」
私は、両手を組んで、
祈りの形を空に向ける。
「流れ星のカケラ…もし、もし私に嬉しさを与えてくれるなら聖から流れ星のネックレスがもらえますように。」
なんで流れ星にしたのかわからなくはないかも…。
私と聖を結んだのは流れ星だから。
私と聖の間には流れ星があって、
お互いに和は違うけど、カケラを持っている。
ただ、それを聖に示したかったのかもしれないね。