流れ星のカケラ【完】
神田くんが言いかけた『聖のす』って何だろう。
''す''の続きの言葉が気になるよ。
好きな人?
もし、そうだとしたら聖は好きな人がいるんだ…。
本当か分からないけどなんかまた落ち込んじゃうじゃん。
「てか、早く行かないとHR始まる時間っ!」
神田くんの言葉で私たちは走って教室に向かった。
「優貴、やっぱ4階って疲れる…。」
「だよね。」
もう2ヶ月経つし、慣れると思ったけどまだまだ慣れない。
私たちが廊下を歩き始めると、
みんなが道を開いて並び始めた。
「またかよ。」
『『おはようございますっ!!』』
「みんな、そんな挨拶なんでするのかな…同い年だしタメでいいのに…。」
美奈が私の耳に呟いた。
「そうだよね。私たちだって同じ生徒なのに…。」