流れ星のカケラ【完】
◆◇
ガラッ
「あっ、優貴と美奈おはよー」
「おはよう♪」
教室に入ってまず挨拶をしてくれたのは琴たちだった。
琴たちとは体育では必ずと言っていいほどチームを組んでる。
聖に会って変わるまで、
私は絶対に美奈以外とは友だちを作らないで、
一人でせっせと勉強を頑張っていこうと思ってたんだけどね。
でも、友だちができてよかったと思う。
何か大変なこととかあったらすぐに助けてくれるし。
そして、何より私たち4人のことを普通に接してくれる!
「今日も朝から大変だったでしょ?」
静香が聞いてきた。
「うん。私たち、そこまですごいことしてないのに…。」
「いやいや、美奈と優貴はしてるよ?高瀬くんと神田くんもっ!」
「えぇー?美奈と聖と神田くんなら分かるけど、私なんてさぁ。」
「琴、ごめんね。この子、こういうのには鈍感の天然なの。」
あーそうかもね。と琴たちが納得する。
''こういうこと''って何?
それにさ…
「私が鈍感と天然って何よー!」
「見たまんまだから。」
私って天然だったの?
しかも鈍感?
頭はそれなりにさえてると思うよ、自分で言うのもなんだけどさ。