流れ星のカケラ【完】
「なんで分かるの!?じゃないってば。」
ふぅ、この子は全く…。という目で見られた。
美奈、なんか私を今、モロ馬鹿にしてるよね。
なんか軽く傷ついたよ?
「SPっていうのはね…」
夏海が説明し始めてくれようとした時、
HRを始めるチャイムが校内に鳴り響く。
「また後で教えるね。」
夏海が言ってくれたので、私は「うん!」と言い、
自分の席に着いた。
チャイムの余韻が消えると同時に先生が入ってきた。
「今日は、待ちに待った席替えをしようと思うので号令はいるませんっ!」
席替え!?
ってことはさ、聖と離れちゃうの?
そんなの嫌だよ。
それに、窓側の端っこだから気にいってたのに…。
「では、男子から引いてくださーい。」
男子がゾロゾロと動き始める。
「美奈とまた隣になりてぇな?」
「そうだねっ!離れても休み時間とか悟の席に行くから。」
「おうっ!。」
なんてラブラブな2人なのかな。
私も聖に
「また隣だったらいいな。」って言われたいよ…。
隣じゃなくても美奈と一緒に聖のとこに行くもん!
神田くんも美奈が聖のとこに来れば来てくれると思うし。