流れ星のカケラ【完】
くじ引きを引き終えた聖が戻ってきた。
「どうだった??」
「今優貴が座ってるとこになった。」
「えぇー!?私、この席お気に入りだったのに…。」
でも、嬉しいよ?
だって今まで私が座っていた席に聖が座ってくれるんでしょ?
「だったら今俺が座ってる席とかになれるように星にでも願えばいいじゃん。」
「星とか今ないもん!!」
ねぇ、聖、
この時の言葉って、遠まわしにさ
『また俺の隣だったらいいのにな。』
そう言ってたんでしょ?
私、美奈に言われたとおり悔しいけど鈍感なのかもね。
「はいっ、じゃあ次は女子が引いてきてー」
どうか、どうかまたあ聖の隣になれますように。
「優貴、高瀬くんの隣だといいね。」
「美奈の方こそ神田くんと隣だったらいいね。」
当等、私がくじを引く番になった。
「1枚引いたら教卓にある紙の自分の席になるところに名前を書いといてね。」
「ハイ。」
返事をした後、私はくじが入っている箱に手を入れる。
こういうのって直感の方がいい結果のことが私の場合は多いんだよね。