流れ星のカケラ【完】

「ふ~ん…そっか。」

えっ…なんかこの微妙な聖が作り出した雰囲気はなんですか?

まさかの、

『明日のはしょうがねぇけど、さすがに席がまた近くは…なぁ。』とか?

でも、さっき聖は『だったら今俺が座ってる席とかになれるように…』って言ってくれてたもん。

「…ただ、また隣でしかも位置を変えただけなんてことがあるんだなぁって思っただけだから。」

私が思っていたことの返答のように答えてくれた聖。

なんで分かるのっ??

美奈に続いて聖まで…魔力持ってるよ!

身近にそんな力持ってる人が2人なんてすごいよねっ!

「早速席を動かしてー。」

みんなが荷物を持って新しい席に移動し始める。

「優貴、じゃあね~。」

「えっ?美奈!?」

「私、廊下側なの。」

美奈と離れるの!?

悲しくなるけど、昔よりはそんなに思わない。

みんなと同じ考えのように、

ただ仲のいい子と席が離れる気持ちになっただけ。

聖に会う前だったら絶対に

もっとショック受けてるだろうなぁ。

でも、今は聖もいるし大丈夫♪

そう思えるようになった自分がとても嬉しく思えた。




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