私がヒールをぬいだ時
私はおにぎりを受け取り、二人分の会計を済ませた


『康子ちゃんはまだゆっくしていきなーよ。私は明日の支度あるからかえるわ』


『先生もう帰るんですか?Cuteで飲みませんか?』


『今日はやめとくわ。次回ね』


私はタクシーがくるとすぐに帰った



家ではマツとお父ちゃんがおまちかねである

『ありがとうなひかるちゃん、お父ちゃん食べたい食べたい言うて』


『寝る前の間食はあかんて丸ちゃん言うてたで』と私は笑った


『お腹空いたら別にええねん』とお父ちゃんは食べだした


マツも少しもらって食べていた


『マツ、お前こんなんも食べるんかいな、しゃあないなぁ』と私は笑った

『お父ちゃん食べだしたら、一緒になって食べるんよ…最近太ってきたかもよ』


確かに…初めて会った時より幅が大きくなってる…


二階にあがり、仕上がった原稿をチェックして、封筒にいれた。これを明日の午前中に郵送しなきゃいけない


そしてまた私は、デスクに向かって、ストーリーの展開をノートに書き出した


女性雑誌の連載はクライマックスになっている


今年中に最終回を迎える予定にしている


そして、来年の春からまた新しい作品の連載が始まるのだが…


編集部からは学生の漫画がいいと言われている


特に高校生って…なかなか案がでて来なくて少しいらいらしている


今の分はもうだいたい最終回のストーリーも仕上がっている


考えてもしかたないので寝る事にした


お風呂に入り、懲りずにビールをもう一杯飲んだ

これで朝までグッスリである


おやすみ〜
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