私がヒールをぬいだ時
午前中に原稿を郵送した


車があるから便利である


今日は天気もいいので、S町の海岸のほうにいってみた


途中コンビニで、お弁当とお茶を買い、浜辺で食べる事にした


古い漁船が無造作に置かれている。その近くに車を置いて、私はコンビニの袋とタオルを持って浜辺の石の上に座った


サーフィンしてる人や、ジェットスキーしてる人が結構いた


海の中に入ったら気持ちいいだろうな〜と私は伸びをした


まだお昼のサイレンまで30分くらいあったけど、私はお弁当を開けて、食べ始めた


タオルは頭に巻いて、なんかオッサンみたい…少し温くなったお茶はお弁当に調度よかった


来週はお盆である。お盆の3日間は康子ちゃんにお休みをあげている


まあ…私は休み無しなんだけど…


お弁当を食べ終わると、私は小石の上に寝転がった。あーいい気持ち


暑いけど田舎はいい、特に海は…



『あんまりこんな事してたら日焼けするで』と声をかけられた


私は慌ててタオルを取った


新伍が私の横にいた


『な、何してんの?』


『仕事空いたから、ツレとジェットしにきてるんよ』


『あの走ってたん、新伍達やったん?』


『うん…なんかみたことある奴弁当食べとるな〜おもて、近づいたらひかるやった』


『郵便局行って、時間できたからお弁当かって、ここまできたんよ。なんかここもかわったな』


『ここらはいろいろ土地開発とかで狭くなったからな…しまいには入れんようになるかもしれんわって言うてる』


『田舎にも土地開発の魔の手が忍び寄るんやな…自然は自然でおいといて欲しいわあ…』


『土曜日はここで、バーベキューするんや、ひかるもくるか?』


『私はええよ、お友達と楽しくしてくれたら…』


『かまへんやん。午前中にジェットして午後から始めるんや。11時くらいにきたらええ』


と新伍は笑った
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