【短編集】フルーツ★バスケット

「ねぇ、もう用は済んだでしょ。早く教室にかえりなさいよ」

「あれぇ、俺に命令出来る立場だっけ?」

 うっ……。
 人の足元見やがって。


「それとも、クラスの奴らに大々的に俺らの関係話しちゃおうかっなぁ」

 恐らく、カマをかけられているんだよね。

 まだ、あたし達はバラされて困る関係にまで進展していない。

 強引に、……唇は奪われてしまったけど。

 でも、コイツを野放しにしたら無いことまで話を膨らませかねない。

 そんなの


「……困る」

「イイコだね」

 嫌味たらっしく頭をポンポン、と撫でてきた。

 なんか、悔しい。

 なんで、転校生に、丸め込まれなきゃならないのよ!!


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