同じ空の下で
朝の校門で会った、あの女の子だ。名前は……なんだったっけ?
「とにかく今はここから離れましょう」
訳の判らない僕は、とりあえず彼女の言うことに従うことにした。
「どこに行くの?」
「どこでもいいの。ここじゃない、とにかく遠くよ」
僕らは学校を背にして、小さな町を走り始めた。
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