同じ空の下で
僕の半分ぐらいの身長で、幼稚園児だろうか。不思議なのは、最初二人の顔はよく似ていると思ったけれどじっくり見ると全然似ていない。こういうのを目の錯覚と言うのだろうか?
片方はオカッパ頭で目が細長い優等生タイプ。もう片方は少し小太りで、ニヤニヤ笑っている食いしん坊タイプ。僕は二人をじっと眺めていた。
「何でしょうか?」
「なんなの?」
優等生が話し、間髪入れずに食いしん坊も話す。二人からの言葉は微妙に被る。
この際僕は、この二人に聞いてみることにした。
「中山遊園地って知ってるかな?」
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