二藍蝶
こんな時に限って、書店は
閉まっている。

一人で、ファースト店に入る
勇気・・・私には無い。

私は、駅を行き交う人々を
見つめる。

ただ、ボーっと・・・見つめる

見つめる私の瞳に映る人

その人も、私を見ている。

私達は、見つめ合う・・・

彼の鋭い視線から、目を
逸らしたいと想う私と

このまま見つめていたい
と想う私がいる。

外せない視線。

私の胸に、電流が流れた。

見つめれば

見つめる程

この世の者とは思えない

美しい人・・・

貴方に魅せられた・・・私。

時が止まる・・・
< 107 / 918 >

この作品をシェア

pagetop