二藍蝶
貴方がさっきから何度も
時計を気にするのは
そう、愛しい人の帰りを
待っているから

「パパ、明日、アイちゃんと
 買い物に行くからお小遣い
 ちょうだい」

「あっ、そうなのか?」

貴方は、私に問いかける。

「うん
 新しい洋服が欲しくて」

「分かった、ほらっ
 これで、足りるか?」

「うん、ありがとう
 パパ、大好き」

異父妹で、二つ年下の花は
貴方の頬にキスをした。

貴方は驚いた顔をした・・・

「うわ~、何する・・・」
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