二藍蝶
鏡の前で髪を梳かし
いつもよりも、赤い
リップで唇を彩る。
『待ってる』
貴方の声が
私を錯乱させる。
『お前が来るまで
ずっと・・・』
貴方の声は
呪文を唱え、私の心を
捕らえる。
貴方は、あの場所で
私を待っている。
私は、戸締りも
着替えの入った荷物も
忘れて、バックだけを
持ち、家を出る。
貴方は、私を待っている。
あの場所で、必ず。
早く・・・
早く・・・
自転車の鍵をバックの中
探す私、見つからない。
いつもよりも、赤い
リップで唇を彩る。
『待ってる』
貴方の声が
私を錯乱させる。
『お前が来るまで
ずっと・・・』
貴方の声は
呪文を唱え、私の心を
捕らえる。
貴方は、あの場所で
私を待っている。
私は、戸締りも
着替えの入った荷物も
忘れて、バックだけを
持ち、家を出る。
貴方は、私を待っている。
あの場所で、必ず。
早く・・・
早く・・・
自転車の鍵をバックの中
探す私、見つからない。