二藍蝶
その声・・・

聞き覚えがある

マジかよ・・・

鏡に映る、その男を
俺は、知っている。

鏡越しに、俺は
男を睨みつける。

「キシベ ルイ」 

岸邊 塁とは、地元で
勢力を持つ暴走族の頭。

いや、元総長・・・

俺は、奴の真横に立ち
耳元で言う。

「遣るなら
 店の外に出よう」

何で、族なんかと
関係があるのか・・・

この俺も、地元では
ちょっとした有名人
< 209 / 918 >

この作品をシェア

pagetop