二藍蝶
一中なら、高月と言われ
何だかんだと難癖をつけては
お手合わせに来る奴も多く

こいつも、俺に喧嘩を
吹っ掛けて来た奴の一人。

そう、俺達の出会いは
中学の頃。

退屈な授業を抜け出して
弦と、行きつけのゲームセンター
で遊んでいると、そこに奴は
仲間と共に現われた。

「タカツキカイリって
 どいつ?
 お前?
 顔、貸してくれる」

「カイリ
 確か、アイツ」

「セキ、お前知ってるのか?」

「ああ
 三中の、キシベ ルイ」

「ルイ?
 女見てぇな名前・・・
 
 見て分かるよな?
 俺今、手が放せない」

浬は、ゲームで
両手を塞がれていた。
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