二藍蝶
冷たい手・・・

ぎゅっと、私の手を握る。

とっても、心地いい。

揺られる車の中
穏やかな時間が流れる。

助手席の雪乃さんが
浬に問いかける声が
聞こえる。

「カイリ、貴方も
 泊まっていくでしょう?」

「今日はあっちに帰るわ
 セキの奴、じいちゃん家に
 置いて来てるし」

「そうなの?」

運転しながら、幹生さんは言う

「何なら、ゲンも
 こっちに呼んでやれば?
 部屋ならあるし・・・」

「それは、勘弁してよ」
< 293 / 918 >

この作品をシェア

pagetop