二藍蝶
「質問、うぜぇ」

「おかえりなさい、カイリ
 御飯は?」

濡れた髪、タオルを
肩にかけて現われたのは
千夏さん。

「食べてきた」

「そう?
 
 カイリ、お風呂
 貴方が最後だから
 ガス、お願いね」

「ああ、分かった
 じいちゃんは?」

「喘息の発作が出て
 寝室で横になってるわ」

「体調、悪いの?」

首を左右に振る、千夏。

「季節の変わり目は
 どうしてもね・・・」

夏から、秋へと季節は
移り変わる。

まだ、こんなにも
蒸し暑い日が続くのに 
確実に、もうすぐ夏は終わる
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