二藍蝶
夏の終わりと共に、俺は
あの場所へ帰らなければ
ならない・・・

何も無い
退屈でしか無い
あの場所へ。

「カイリ、どうした?」

肩を叩くのは、弦。

「いやっ・・・」

「ショウさんの事なら
 心配しないで
 もう、大丈夫よ」
 
「そう・・・なら良かった
 
 そうだ、チナツさん
 ちょっといい?
 
 セキ、お前は
 部屋に戻って、寝ろ」

「はい、はい」

部屋に戻って行く、弦。

リビングで話す、二人。

昨夜の事・・・無断外泊
< 301 / 918 >

この作品をシェア

pagetop