二藍蝶
俺が、初めて親父に
会ったのは

8歳の時・・・

俺の目に映る、写真でしか
見た事の無い親父の姿・・・

現実となり、俺の目の前に
現われた時の、独特の空気
威圧感

初めて親父を見た、俺の瞳に
涙が溢れたのと同時に

全身、鳥肌が立った。

『かっこいい』

本当

すげぇ、かっこいい男だった。

そして、親父は
母を俺を、力強く抱きしめる。

その逞しい腕に

広い胸に

俺は、やっと
甘えられる場所を見つけた。
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