二藍蝶
昨夜同様、ドアを勢いよく
叩く音が響く。

「そんなに叩かなくても
 聞こえてるわ・・・
 
 イオリ、あなた・・・
 どうして?」

「久しぶりだな、トモエ
 元気そうで、何よりだ」

「驚かせ、ないで・・・」

巴の瞳に、過去の思い出が
甦る。 

過去に愛した男性は、今も
痺れるほどに、かっこいい。

「相変わらず、嫌味なぐらい
 かっこいいわね
 
 可愛いご子息なら
 中にいるわ
 
 早く、連れて帰りなさい」

「ありがとう」

ドタドタと響く足音。
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