二藍蝶
お茶碗に山盛りのご飯が
俺の前に置かれる。

朝から
こんなに食えない・・

「行ったわよ
 
 そうそう
 今日は、早く帰るから一緒に
 晩御飯を食べるように

 イオリからの伝言」

「説教かよ・・・」

俺の頭をコツンと叩く、母。

「バカ、説教なんて
 イオリがした事ある?

 イオリは、カイリ
 貴方を信じてる
 だから
 何も言わない・・・」

「昨日、言われたけどな」

「何を・・・?」

『俺の女
 泣かせんなよ』

「何でもねぇ」

「ふうん・・・」

俺は、ご飯を食べる。
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