二藍蝶
俺の瞳に写る、藍の後姿。

そんなにも、高い靴を履いて
お前は、スタスタと
歩けるんだな。

俺の知らない、藍。

俺は、触れる・・・?

俺は、考える・・・

触れてもいいのだろうか?

躊躇する手・・・

『終わった恋に涙なんて
 流さない
 
 まだ好きだから
 涙が流れるの』

お前は、俺が好きか?

触れる手・・・

藍の温かい手・・・

「藍・・・」

触れたと思った途端
放れる手・・・

俺はもう一度、藍の手を
握り締めた。

もう、放さない・・・・

二度と放さない・・・

「藍
 顔、みせて?」

「嫌・・・」
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