二藍蝶
自分勝手な奴・・・

無理やり抱きしめたところで
お前は俺のものにはならない

俺は、何も言えない・・・

不甲斐ない

どうしようもない男

「悪かったな・・・」

お前に会ったのが
そもそもの間違いだった。

俺の背中から聞こえる
藍の可愛い声・・・

「行かないで、カイリ」

「貴方は、何も、悪くないよ
 何も悪くない
 
 私が悪いの・・・
 
 三年も月日が経つのに
 貴方を忘れられない私が
 おかしいんだよ
 ・・・・・・
 笑って、別れなきゃ・・・」

『三年も月日が経つのに
 貴方を忘れられない私が
 おかしいんだよ』

俺だって、同じ・・・

きっと、おかしい・・・
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