二藍蝶
俺は誓う・・・

お前を二度と放さない。

お前が不安に思わないように
ずっと、お前の傍にいてやる

藍・・・

俺の肌に刻まれた黒龍

憧れた龍・・・

その刺青を見た、お前は
驚くのと同時に、悲しい
顔を浮かべた。

お前を捨てた翌日

お前に言われた言葉で
目が覚めた俺は
肌に刻み込んだ・・・

何かを背負えば
本当の意味で、強く
なれるような気がした。

例え、錯覚でも・・・

お前の知る、以前の俺は
もう、どこにもいない。

そんな俺を、お前は一生懸命に
脅えながらも、受け入れようと
する。

「今の貴方
 その全てを感じたい」

目を叛ける事なく
俺の全てを見つめる。
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