二藍蝶
俺は告げる・・・

言えなかった想いを

言葉にして・・・

「愛してる、お前を」

可愛い声が聞こえる。

「カイリ、カイリ」

愛しい人の声・・・

囁く声・・・

「お願いだよ

 もう二度と
 私を捨て、ないで」

幾ら馬鹿でも同じ間違いは
二度としない。

「そんなヘマ
 二度とするかよ」

「カイリ、愛してる」

俺は、お前の愛の言葉を
受けて、カッコよく微笑んで
みせたつもりでいたけど

お前には、俺の全てを
見透かされていた。

微笑む俺に、お前は
最高の笑顔をくれた。
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