二藍蝶
「そうだったな
 いい男を失ったもんだ
 
 あいつの心はどこか
 荒んでいたが
 内心は
 とても優しい男だった

 その優しさもお前さんに
 受け継がれているな」

「いやっ、俺は
 優しくなど無い・・・」

浬の瞳を真っ直ぐに
見つめて、入江組長は言う。

「カイリ
 優しさは恥ずかしい事
 ではない、ヤクザでも
 強いだけの男は駄目だ
 
 強さは、上から
 人を縛るしかない
 エゴの塊・・・

 自分の弱さを相手に見せる
 事ができた時
 仲間は、惹きつけられる
 
 その男の為に命を
 かけることができる 
 
 優しさや弱さを知らずに
 本当の強さは無い」
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