二藍蝶
「暖めてよ、カイリ」

俺は、もう一度

お前に触れる・・・

お前が洋服を脱ぎ捨てた時

俺は、ある物を探し
俺は、見つけた。

お前の首を、今も支配する
安物のネックレス。

錆びたチェーンが、お前の
肌に触れている。

その存在が、藍の俺への
想いを告げていた。

あなただけを愛していると

お前に触れられるなら
俺は、死さえ恐れない。

いつ、俺の時が止まっても
構わないさ。

お前が傍に居てくれるなら
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