二藍蝶
「・・・
 まあ、今更、どうでもええな
 話はそんだけ
 
 ほな、せいぜい、気張れや」

ドアに手をかけた、馨。

「カオルさん、アンタは
 それでいいのか?
 
 入江組は、アンタの
 お袋さんの・・・」

「弱小な組がどうなろうが
 俺には関係無いわ

 捨てた組に情なんか無い」

閉まるドア・・・

『関係ない
 
 情は無い』

そう言い放った、馨の声は
とても寂しげだった。

浬は、携帯電話で弦に
電話をかける。

窓を叩く音と共に
開かれるドア・・・

「カイリ、ごめん
 撮影が長引い・・・」
 
「ちょっと、待って・・・」

藍の姿に、浬は一瞬
目を奪われた。
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