二藍蝶
『もしもし?』

「セキ?

 神前組が、灰塚組と
 手を組んだ・・・

 ああ、確かな話だ
 
 近く、組を潰しに来る・・」

藍は、浬の声を聞きながら
窓の外を見つめた。

『潰しに来る・・・』

怖い・・・

怖いよ。

ネックレスを探す、右手の
震えが止まらない。

藍は、左手で右手を
握り締め、太股の上に置き
深呼吸をした。

電話で話す、浬の声。

「今から、今からは無理だ
 これから藍と食事に行く
 
 お前、マジかよ?
 待って・・・

 藍、セキが食事
 一緒してもいいかって?」

「えっ、うん、いいよ」
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