二藍蝶
病院へ担ぎ込まれた浬は
無事に手術を終えたにも
関わらず
目を覚ます事は無かった。
倒れた時に、頭を強打した
事が原因・・・
ベッドの傍に寄り添う
母、父、弟の姿・・・
担当医師の診察を受ける
浬の肌蹴たシャツから覗く
刺青・・・
腹部に巻かれた白い包帯
顔、首元、体には
無数の打撲の痕
痛々しい姿・・・
「・・・・・・
今後の経過を見ながら
治療にあたらせて頂きます」
「宜しくお願いします」
出て行く、担当医師に頭を
下げる、三人。
涙を流す、弟の厘。
浬の頭を優しく撫でる
父親の庵は、変わり果てた
我が子の姿に涙を浮かべる。
「何、やってんだよ
お前まで・・・
これかよ」
嘆く父を抱きしめる
母・菫。
「イオリ、大丈夫だよ
泣かないで
大丈夫だから
カイリは、絶対
大丈夫だよ
今は疲れて
眠っているだけ・・・」
無事に手術を終えたにも
関わらず
目を覚ます事は無かった。
倒れた時に、頭を強打した
事が原因・・・
ベッドの傍に寄り添う
母、父、弟の姿・・・
担当医師の診察を受ける
浬の肌蹴たシャツから覗く
刺青・・・
腹部に巻かれた白い包帯
顔、首元、体には
無数の打撲の痕
痛々しい姿・・・
「・・・・・・
今後の経過を見ながら
治療にあたらせて頂きます」
「宜しくお願いします」
出て行く、担当医師に頭を
下げる、三人。
涙を流す、弟の厘。
浬の頭を優しく撫でる
父親の庵は、変わり果てた
我が子の姿に涙を浮かべる。
「何、やってんだよ
お前まで・・・
これかよ」
嘆く父を抱きしめる
母・菫。
「イオリ、大丈夫だよ
泣かないで
大丈夫だから
カイリは、絶対
大丈夫だよ
今は疲れて
眠っているだけ・・・」