鶏冠頭の不良

「お、裕芽
今日バイトやろ??」

「う、うん…」

「俺もやし、一緒に行こ思て待ってた」

「そ、そっか」

今わかった…

柊さん、鶏冠頭の事、狙ってるっぽい…

メッチャ視線が痛いし、教室に入って来たとき睨まれた…

さっさと本を棚に入れて鞄を持った

早くバイトに行きたい

ここから離れたい

「じゃあ柊さん、また明日な」

「うん、また明日
響くんも、また来てね」

「おぉ、またな」

“響くん”ね…

ズキズキと痛む心…

これは嫉妬…??

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