鶏冠頭の不良

「暇って…」

呆れた表情の鶏冠頭

「でも、ホントに暇なんだって

そんな暇があったら、このいい眺めを何時間も見ときたいよ

あ、そうだ」

思い出したかのように、黎さんは立ってどこかに行くと、紙袋を下げて戻ってきた

「これね、うちのメーカーの化粧品

サンプルとかでもらうんだけど…

俺、男だから使わなくって堪るんだよね…

だから有効に使ってあげられる裕芽ちゃんにあげようかと思って」

ニコリと微笑む黎さん…

うちは笑えねーわ!!

ここの化粧品チョー高い!!

それをタダで貰うなんて!!

アカン!!アカン!!

< 280 / 449 >

この作品をシェア

pagetop