Everlastingly Love






ジェイドは国中から名医を呼び、アリアを診察させていたが、どの医者も異常は見られないと言う。





階段から落ちた怪我は既に完治し外傷ま全くなかったものの依然、意識が戻らず………






ジェイドは複雑な感情だった。怒り、悲しみ、焦り、苛立ち………一体、今の自分が何を思っているのか自分でも分からない。






分かっている事はただ、一つ







一刻も早くアリアが目覚めてくれる事のみ。






ジェイドは時間の許す限り家族に尽くした。
毎日、双子の王子をアリアの側に居させた。





そして毎日、毎日アリアに声をかけ続けた。







「アリア。どうやらアリオスは腕白になりそうだ。逆にエリオスは大人しい。見た目は同じだが、性格は正反対みたいだな」

「…………。」

「お前と最後に話したのは戦場に行く前だったな。あれから随分と時間が経った。早くお前と話しがしたい。アリオスもエリオスもお前に抱かれたいだろう。何故だが父親である俺が抱いても泣き止まないが、お前の側だと不思議と泣かない。子供達のためにも目を覚ましてくれ」




ジェイドは瞳に涙を浮かべながらアリアに話しかけていた。




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